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手動式隔膜電解研磨法(NEP法)の特徴

耐食性に優れた不働態化被膜の施工が可能な電解研磨法で施工設備の大きさや形状を問題としない施工方法です。
”手動式隔膜電解研磨法(NEP法)”
耐食性向上を優先した電解研磨技術で浸漬型電解研磨法で施工困難な容積数十㎥の大型設備も施工が可能となりました。
設備を保護するためには、ステンレス材には必ず不働態化被膜処理が必要です。施工面の摩耗の心配がある場合は定期的な施工をお勧めします。
手動式隔膜電解研磨法(NEP法)を施工してもバフ研磨施工時の光沢度に差が無く、少し鮮やかな光沢となります。
使用する電解液は環境に優しく、安全性の高いものとなっております。

手動式隔膜電解研磨法(NEP法)施工状況

手動式隔膜電解研磨法(NEP法)施工品

手動式隔膜電解研磨法(NEP法とは)

手動式隔膜電解研磨法(NEP法)概念図

反応機構は浸漬型電解研磨法と同じで高電流密度の条件下で分極させながら電解反応を行います。
陽極では酸素ガスが発生する酸化雰囲気でCrをCr2O3に酸化し、Fe゜をFeイオンとして電解液に溶解します。ワーク(ステンレス材)表面から酸素ガスが発生しても冶具をワーク面を滑らすため、浸漬型電解研磨法で見られる施工面のガスホールは発生しません。本技術は耐食性の高い不働態化被膜施工を優先しており、マクロ研磨が主体となっております。
陰極で発生する水素ガスが陰極と隔膜の間に滞留して電流の流れが乱れないような工夫をしております。
施工方法は陰極冶具に電解液をほぼ一定の間隔で含浸させながら、ほぼ一定の速度と押圧でワーク面上を滑らせ電解研磨を行います。
また、電解研磨を行うための前処理は極めて重要であります。
  • 電流密度の均一化を図るため、施工面の汚れや油を完全除去する必要があります。弊社では独自開発した電解脱脂法やペースト脱脂法で質の高い前処理で対応しております。
  • バフ研磨で施工面の表面粗さをRa≦0.1μmと平滑性を高めるほど均一な高品質の施工面が得られます。

電解研磨施工面

バフ研磨品、手動式隔膜電解研磨法(NEP法)施工品、選択電解施工品、浸漬型電解研磨法施工品の表面1000倍の写真を示しております。


#320バフ研磨品
大きな凹凸が見られます。


#320バフ研磨後、手動式隔膜電解研磨法(NEP法)で施工
バフ研磨条痕が残っているが、大きな凹凸が無くなり均一な表面となっています。施工表面にガスホールが全く見られません。


 

#320バフ研磨後、選択電解施工品
手動式隔膜電解研磨法で不働態化被膜が形成しない電解液を使用した場合の表面です。Fe,Cr,Niが選択的に溶解したため、結晶粒が現れ、不働態化被膜が生成していません。


#320バフ研磨後、浸漬電解研磨法で施工
表面のバフ研磨条痕が無くなり、平滑度が一番高くなっています。表面に小さなガスホールが見られます。そのため、電解研磨施工後、硝酸等で不働態化処理の必要があります。


手動式隔膜電解研磨法(NEP法)と浸漬型電解研磨法の比較

下表の手動式隔膜電解法(NEP法)と浸漬型電解研磨法の特徴を参考にご依頼ください。

比較項目 手動式隔膜電解研磨法(NEP法) 浸漬型電解研磨法(EP法)
対象分野 主に化学プラント、半導体等の設備 主に食品、医療設備
施工目的 耐食性の向上 見栄え向上、洗浄性の向上、耐食性向上
前処理 機械的研磨処理:表面粗さRa≦0.1μm
電解脱脂処理
機械的研磨処理:表面粗さRa≦0.1μm
アルカリ脱脂処理
電解液組成 弱酸~中性液 濃鉱酸使用
施工面 バフ研磨面と同程度(変化なし) バフ研磨線条痕が減少(無くなる)
高輝度面
研磨 マクロ研磨 マクロ研磨+ミクロ研磨
施工前準備時間 1~2時間程度 n~数十時間
電解研磨施工時間 数時間~数十時間 数分~30分
施工温度 常温 40-50℃
不働態化層厚さ 5~15nm程度 5~15nm程度
印加電圧 8~15V 8~15V
後処理 均一な施工面であり必要なし 施工面にガスホールが発生するため、硝酸等による不働態化処理が必要な場合がある。
施工品大きさ 制約なし 大きさ、形状、長さに制約がある。
施工品材質等 鉄鋼材や鉄鋼材+Znメッキ部があっても施工可能 鉄鋼材や鉄鋼材+Znメッキ部がある場合は施工不可
施工コスト EP法と同程度 NEP法と同程度
不働態化層組成 Cr2O3リッチ層
酸化被膜中のFe2O3含有量操作可能
Cr2O3リッチ層

 

耐食性評価

#320バフ研磨品および#320バフ研磨後の施工品(選択電解施工品、25%硝酸処理品、手動式隔膜電解研磨法(NEP法)を10%塩化第二鉄溶液に24Hr浸漬し、耐食性評価しました。


バフ研磨品および選択電解施工品は激しく腐食しています。選択電解では耐食性が殆ど向上していません。

25%硝酸処理品では手動式隔膜電解研磨法(NEP法)よりも耐食性が劣ってており、腐食痕が散見されます。
手動式隔膜電解研磨法(NEP法)施工品は腐食が全く見られません。
 

不働態化被膜処理とは

耐食性を高める不働態化処理を解りやすく説明します。
 


手動式隔膜電解研磨法(NEP法)

Cr 2O 3 の不働態化被膜を施工。大型設備の施工も可能です。
 


手動式隔膜電解研磨法(光沢化処理)

Cr 2O 3の不働態化膜とミクロ研磨による光沢化施工となります。
 


電解洗浄法

表面の油、汚れを除去して美しい銀白色の仕上がりです。
 


電解脱脂法(バフ粕除去)

WG検査、合格レベルまで除去します。
 


焼け取り電解法

高い技術と経験で、高品質の仕上がりを提供します。
 


錆取り電解法

高い技術と経験で、あらゆる錆を除去します。
 


ペースト脱脂法

特殊なペーストで頑固な汚れも除去します。
 


セミクリーン工場

クリーンな工場で高品質の施工を実現しました。